あまり聞かないかもしれませんが、肩こりをこじらせてしまうと肩や肩甲骨のあたりが歪んでしまい、肩を回した際などに関節が詰まり こすれあってゴリゴリと音がします。
膝などから音がする方もいますが、肩甲骨まわりの場合は耳に近いので音が気になりやすいです。
音が鳴るだけだからと放って置きがちですが、肩の歪みは次第に首、頭まで広がり、偏頭痛、倦怠感、吐き気などの症状を引き起こしてしまいます。
そうなってしまう前に、できるだけ早めに対処する必要があります。
記事の目次はコチラ♪
肩甲骨がゴリゴリなる原因は老廃物?
肩甲骨の痛みについて、皆さんはどのように調べたりしていますか?
テレビやネットなどでも色々話を聞いているかと思いますが、この原因は肩甲骨に老廃物がたまっていることが原因になり、ゴリゴリ音がしていると言われています。
実際この説は正しいと思われます。まず第一に、なぜ老廃物がたまるかという話になりますが、肩甲骨は肋骨の上にあるだけで、宙に浮いた状態なんです。
そのため、重力に引き寄せられ落下してしまわないよう、ある一定の位置で留められるように、筋肉は常に力を入れておく必要があります。
そして横になっていない状態、つまり起きている状態では持続的に行われる本能的な行動なので、筋肉は徐々に疲労を起こしてしまいます。
すると、次々と血液の循環が悪くなっていき、老廃物を静脈に乗せて不要なものを運び出す流れ作業が困難になってしまうのです。
その結果、通常の運搬作業の機能が果たせず山となり、老廃物の貯蓄へと繋がっていく訳です。この悪循環を続けてしまうと、体への負担がどんどん酷くなり、思わぬ事態になってしまうかもしれないので、早く改善の対策を取らなければなりません。
ゴリゴリを放置するとどうなるの?
さて、では改善せずに、「いずれ治るだろう」と思って放置しているとどうなってしまうのでしょうか?
答えは、「五十肩の原因」になります。関節の周囲に炎症が起こる病気の一つで、内旋と特に外旋の動きが障害される病変と言われています。
五十肩はひどい痛みが治まってからも肩を動かしにくくなるのが特徴で、時間経過で炎症は治まるものの、腱板の周囲が癒着していってしまい、その繰り返しで肩の動きが悪くなってしまう病です。
その前兆が
・痛い方を下にして寝られない。特に夜中に疼きが気になり寝付けない
・吊革を掴むのも辛い
など、様々な症状が現れ、だんだん五十肩へと進行していきます。ここまで来ると、ゴリゴリではなく今後の人生の影響にも関わってきてしまいます。
普段出来たことが出来なくなり、日常生活にも支障を来たし、いつか動けなくなってしまうかもしれません。
だからこそ、少しでも体の症状がおかしいと感じたら診察を受け、適切な治療を受ける必要があるんですね。
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整体・鍼灸・マッサージで肩甲骨のゴリゴリは治る?
肩甲骨がゴリゴリ鳴るのを放置するのは良くないって分かったけど、じゃあどうすればいいのでしょうか?
自分でストレッチなどをしても長続きしない、効果が今一つ分からないという方は他人に施術してもらいましょう。それは整体や鍼灸、マッサージです。
肩甲骨はなかなか素人では動かすことが難しく、自分でストレッチを行ってもしっかりほぐれていないことも多いのだとか。
また簡易的になってしまうので効果はあるもののなかなかスッキリとまではいきません。
その点、整体ではプロの施術によりしっかりほぐしてもらえますよ。その人がどのような症状なのかを探って、肩甲骨がゴリゴリ鳴る原因を追及し治療していきます。
最近の治療は痛みを伴わないので安心して受けられますよ♩
いつまでも治らないのは病気が原因?
整体でプロの施術を受けたとしてもすぐに改善するわけではありません。継続して治療することで治るので、すぐに諦めるのは少し待ってみましょう。
筋肉はその日によって柔軟性が変化します。ですのできちんと効果が出るまでには約4ヶ月は通う必要があるといわれています。
それでも治らない時は【別の原因】があるのかもしれません。どんなに根気よく治療を続けても治らないという方は、肩関節の動きに問題があるのかもしれません。
肩の関節はスムーズに動いているからといっても問題が隠れているかもしれないのです。そして中々発見しにくい…。肩甲骨のゴリゴリはもしかしたら関節が原因かも?という可能性が高くなります。
肩の関節に問題があるとどう影響するのか。それは肩甲骨だけでなく肋骨にも負担がかかります。肩甲骨や肋骨に負担がかかると動きが硬くなり、筋肉の循環も悪くなります。すると血流も悪くなり筋肉疲労になります。
もし治療を十分に行っているのに解消しない場合は肩関節を疑ってみましょう。
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肩甲骨のゴリゴリを解消するストレッチ
音が鳴るくらいまでひどくなってしまうと、関節が歪んでいるので中々自分ではどうすることもできません。
できれば早めに接骨院などに行って治療を受けることをオススメしますが、なかなか接骨院に行く時間が取れないという方は、日頃からストレッチをすることをオススメします。
両腕の手の先から肘までを合わせるだけでも肩甲骨が開きストレッチになりますし、合わせたまま肘を上下に動かしたり、時計回りに動かすことでより良いストレッチ効果を得ることができます。
肩甲骨はがしのやり方と効果について
テレビでも取り上げられて今話題となっている「肩甲骨はがし」はご存知でしょうか?自宅で出来るので肩甲骨付近の不調に悩んでいる人にはぜひやって頂きたいストレッチです。
肩甲骨まわりの凝り固まった筋肉をほぐして少しでも症状を回復していきましょう!
まずは現状を知るために、今自分の筋肉がどんな状態なのか探っていきましょう。
まず自分の肩甲骨をつかんでみましょう。片手を背中に回して同じ側の肩甲骨の内側のふちをつかみます。(右手を回したら右の肩甲骨を。左手の場合は左の肩甲骨を。)
両手を後ろに回したら、拝むように手の平を合わせて下さい。この動作は肩甲骨の内転、下方回旋、関節の内旋が上手く連携しないとスムーズに出来ません。
肩幅に両足を開き両腕を体に沿って下げます。腕は伸ばしたまま腕の重みを感じながら肩をすくめ、ストンと落とします。これを10回。スムーズに繰り返しても疲労を感じないかをチェックしましょう。
両腕を体側に揃え腰幅に立ってください。大きな孤を描くように両腕を上げ、頭上で手の平を合わせましょう。上体は垂直に保ち耳横に腕をつけます。もし肩甲骨の動きが悪いと腕が耳の真横を通りません。前に傾いた状態になります。
背中に片腕を上から、反対の手は下から伸ばして両手の指先をタッチしましょう。この動作も肩甲骨付近の筋肉や関節の動きが悪いとタッチ出来ません。
以上5つのチェックで自分の肩甲骨がスムーズに動くのか確認してみましょう。スムーズに動かないようであればぜひ肩甲骨はがしをやってみましょう。
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★肩甲骨はがしの方法★
1、両手を肩に当てた状態でヒジを大きくぐるぐると回しましょう。前回し、後ろ回しをそれぞれ5回。
2、両手を上に上げて手の平を内側に向けましょう。そのままヒジを開くように腕を下ろして背中を引きしめます。この時手の平は外側に。肩甲骨が動いているのを確認しながら10回。(2セット)
3、腰に手の平を外側に向けて添え、両ヒジを背中の後ろでつけるような感覚でパタパタと。これも肩甲骨が動いているのを意識しましょう。10回を2セットします。
4、最後にもう一度、両手を肩に当てた状態でヒジを大きく前と後ろにぐるぐると回します。
★タオルを使った方法も★
3、両ヒジが後ろへ引っ張られているように意識し、ゆっくり曲げましょう。持っているタオルが後頭部を通り首の後ろにいくようにしましょう。真上から首に移動する際はゆっくりと息を吐きながら。
4、タオルを頭の上に持っていったらヒジを伸ばした状態に戻しましょう。
1~4を1セットとし、1日10セットが目安です。ですが自身の体調や肩甲骨の状態に合わせて行ってくださいね。
しっかり呼吸しながらストレッチをすればインナーマッスルにも刺激が加わって一石二鳥♪
肩甲骨に良い習慣とは?
せっかく肩甲骨周りがほぐれてもすぐに元に戻ってしまったら意味がありません。肩甲骨に良い習慣を身につけて、すっきりした体にしていきましょう♪
簡単に出来るのですぐに覚えられますよ。覚えて欲しい習慣は4つ!それぞれご紹介していきますね。
朝、目が覚めたら【起き上がる前に】のびのび~!と体を延ばしましょう。2、洗顔前に(メイク前)
鏡の前に立ったら胸を張りましょう。姿勢を正したら大きく深呼吸!(2~3回)
3、出かける前に
耳の横に手を持ってきて大きくバンザ~イ!
4、休憩時間に
イスに座ったままで首の後ろに両手を持っていき、顎を上げたら後ろに体を反らしましょう。イスの背もたれを活用しましょうね!
デスクワークの方は特に肩周りが凝りやすくなります。30分~1時間に1度は体を反らしてストレッチをしてみるといいですよ。
習慣化するまでは大変かもしれませんが、ちょっとしたことで肩甲骨周りのつらさが解消出来るならやってみる価値ありですよ♪