左側の肩甲骨の痛みの中で多いものは、姿勢などの悪さが原因で肩甲骨を痛めてしまう場合です。とくに、寝る時に左側ばかりを向いて寝ている方は左の肩甲骨を痛めてしまうことがあります。
続きでは、詳しい原因と解消法についてご紹介します。
記事の目次はコチラ♪
肩甲骨ってどんな役割があるの?
肩甲骨は左右の肩にあって、胸の骨と胴の骨を繋ぐ逆三角形の大きな骨です。人間だけでなく動物にもこの肩甲骨は存在します。
そんな肩甲骨ですが大きく分けて2つ、とても重要な役割を果たしてくれています。
肩甲骨には14種類ほどの筋肉がついていてその筋肉で肩甲骨を動かして肩をあげたり、さげたりいています。しかし姿勢が悪かったりすると、肩甲骨が開いてしまい、体の様々の部分に支障がでてきます。肩甲骨周りの筋肉は、姿勢を維持したり腕をスムーズに動かしたり体の血液を良くしたりするなど重要な働きがあります。
肩の骨だけでなく、肩甲骨は様々な筋肉と細かい小さな骨と繋がっているので体全体のバランスを支える働きもあります。
左側の肩甲骨が痛い原因とは?
肩甲骨が痛む原因で考えられる事は大きく分けて①姿勢の悪さ ②内臓が原因の2つがあります。細かい関節や多くの筋肉と接触した位置にある為、原因を特定するのは難しいことです。
普段から姿勢が悪かったり、猫背の方は注意が必要です。姿勢の悪さで肩甲骨に痛みを感じる事もあります。肩甲骨は体の負担がよくまわってくる場所なんです。
姿勢の悪さから繋がる事もありますが、猫背になると内臓が圧迫されて肩甲骨に痛みがでる事もあります。猫背はよく指摘されがちですが、実は立っている時の姿勢が悪くても肩甲骨を痛めてしまうのです。
左の肩甲骨が痛い方は、証明写真などを取る際に、左肩が下がっているなどと言われたことはないでしょうか。
これは、立っている時の姿勢が悪く身体が傾いてしまっている証拠で、身体が傾いてしまうと肩甲骨に負担がかかり痛みの原因となってしまいます。
もう一つの左の肩甲骨の痛みの原因は、ストレスなどの心が関係している場合です。ストレスが溜まってしまうとお腹が痛くなったりすることがあると思いますが、それと同じでストレスが溜まると左の肩甲骨に痛みが走る場合があるのです。
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肩甲骨の左下が痛い時は膵炎かも!?
肩甲骨の痛みが肩こりならストレッチなどで解消されますが、もしかしたら別の病気が潜んでいる可能性もあるんですよ。
特に肩甲骨の左下あたりが痛む場合や、みぞおちから左わき腹上部にかけて痛む場合は要チェックです。このような痛みの場合、もしかしたら膵炎の可能性が…!!
膵炎の場合、痛みの程度は軽いものから激痛までさまざまです。軽い鈍痛の場合は肩こりと間違えやすいですよね。
もし肩甲骨周りだけでなく、みぞおちからわき腹にかけても痛みがあるようであれば病院で一度診察してもらうようにしましょう。
膵炎の主な原因は【アルコール】です。お酒をたくさん飲まれる方は特に注意です。痛みが起きるのはお酒を飲んだ後という場合が多く、吐き気や嘔吐、腹部の膨満感、食欲不振、発熱といった症状が見られるようです。
急性膵炎で多い症状は「上腹部痛」で、場所としてはみぞおちから左上腹部になります。ただ、時に背中にも痛みが出ます。ほとんどの場合、前触れのような痛みはないと言われています。
突然痛みが出ることもあるので少し怖いですね。悪化すれば意識障害やショック状態を引き起こす可能性があるので安易に自己判断しないようにしましょう。
他にも脂肪分の多い食事でも発症することがありますので、食事が偏っている人やアルコールを摂取する機会が多い人は気をつけましょう。
膵炎の判断方法や治療法について
とはいえ、膵炎なのか肩こりなのか判断って難しいですよね。そんな時の参考にして欲しいポイントが4つあります。
・吐き気
・食欲不振
・発熱
こういった症状があるときは膵炎を疑ってもいいかもしれません。最終的には病院できちんと医師の診察が必要ですので、症状に当てはまるようであればすぐに病院に行くようにしましょう。
《治療法》
膵炎の治療は基本【絶飲絶食】になります。すい臓を安静にすることが第一です。食事を取ることで悪化する場合がありますので、まずは輸液投与で治療していきます。
また痛みには【鎮静剤】を使用します。重度の場合は合併症の恐れもあるのでICUでの治療となります。重症化すると最悪の場合命に関わってきますので自己判断は禁物ですよ。
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左腕にしびれがあるならヘルニアかも!?
膵炎とは別に「ヘルニア」の可能性もあります。ヘルニアの場合は左腕にしびれが出てきます。
ヘルニアというのは腰痛だけではありません。頚椎(けいつい)でも起きやすい病気なんですよ。姿勢が悪い、首に負荷がかかる作業をよくしているといった方は頚椎ヘルニアの可能性があります。
症状は肩甲骨周辺や首あたりの痛みに始まり、悪化すると左腕にしびれが出てきます。このまま放置しておくと神経を傷めてしまい、最悪の場合、後遺症が残ってしまうかも!
そうならない為にも、怪しいなと感じたらすぐに病院へ行きましょう。
ヘルニアの場合は整形外科を受診するしかありません。X線検査、MRIから診断されます。椎間板ヘルニアで手術をするのは全体の約30%ほどですので、そんなに多いわけではなさそうですね。
あまりに痛みが強い場合は鎮静剤を使用します。ですが手にしびれがある、歩行障害や排尿障害といったものが生じている場合は手術対象となります。
手術となると体への負担も大きいので、もし違和感を感じる場合は早め早めに病院へ行きましょう!
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肩甲骨が痛い場合の解消法は
肩こりなどのコリが原因の場合はストレッチや接骨院で処置を受けることで解消することができますが、こういった姿勢やストレスなどが原因の場合はこれらの原因を元から断つしか解消する方法はありません。
セルフチェックをしてみて、気になる場合は早めに病院に行きましょう。
姿勢が原因で肩甲骨が痛む場合の時は、姿勢を意識して治すことはもちろんですが、首や肩を回して筋肉のこりを柔らかくしてあげましょう。
肩甲骨周りの筋肉がガチガチに固まってしまうと痛みがでるので、日頃からストレッチを心がけましょう。
正面を向いたまま頭を左に倒して耳を左肩に近づけて止めます。
そのまま30秒キープします。
30秒たったら一気に力を抜き肩を下げます。
これを3回程繰り返してみましょう。
内臓が原因で肩甲骨が痛む場合の時は、姿勢を意識して治すことはもちろんですが、体に違和感を感じる時は早めに病院に行きましょう。
姿勢が悪く元ある位置から内臓が動いていて痛みが出る時もあります。お腹に力をいれて、腹圧をかけます。そうする事で内臓に隙間ができ元の位置に内臓が戻ります。
位置が戻れば痛みはなくなるはずですが、それでも痛む時は早めに病院に行きましょう。
肩甲骨まわりがこっていると代謝や血流もわるくなるので肩甲骨のストレッチでリラックスすることが大事です!ですが、他にも考えられる原因はあると思いますので、セルフチェックを行ってみても気になる場合は、きちんと専門家の先生にみてもらいましょう。