最近、「右の肩だけが痛む」という方、特に「運動したわけでもないのに筋肉痛のような痛みがある」「なぜ片方だけ痛くなるのか」という方いませんか?
また、テニスやバレーボールでスマッシュ、サーブ、アタック等の動作をやっている人で、右の肩が痛くて、練習どころか試合すらできず非常に困っている、何とかして正常時に戻したいと悩んでいる人もいるでしょう。
では、右の肩が痛いのはどんな原因で起こるのでしょうか。またそれを治療し、治す方法についてもご紹介していきます。
右の肩が痛いのは病気が原因?
『肩の痛み』とひとことにいっても、何もしない状態で痛む場合もあれば、何か行動した結果に伴って痛みが出てくる場合など症状は様々です。また、痛みが2、3日しか続かないという場合もあれば、ここ半年ずっと痛みが治まらず続いているという場合もありますよね。
どのようなタイプの肩の痛みであれ、右利きの人にとっての利き腕の痛みは、生活に支障がでてしまいます。
<肝臓>が原因の場合…
肝臓は上腹部の右側にある臓器で、この臓器に異常があると、右の肩甲骨やその少し下の部分が痛みを感じることがあるようです。このケースでは、安静にしていても痛みが生じる特徴がありますので、体をほぐしたり姿勢を正したりしてもこの痛みは治まりません。
このような場合は、【内臓疾患】の可能性があります。肝臓が不調の人には、同時に、食欲低下、発熱、黄疸、全身の倦怠感などの症状も出ます。
こういう場合は、早めに病院で診断を受けるといいでしょう。
<胆のう>が原因の場合…
また、「胆のうや胃の異常があると、右肩に痛みが生じることもある」といわれています。胆のうは体の右側上腹部にあり、胆のうの疾患の場合は、右肩の下あたりが痛むことがあります。
この痛みは徐々に広がっていくようで、背中右側の下半分や右わき腹までになります。その痛みに加えて便が白っぽくなるような異常がみられたら、胆のう疾患の可能性が高いです。
その胆のうの病気として、胆のう炎、胆のうがん、胆石などが考えられます。
<胃>が原因の場合…
ほかにも、胃の右部分に疾患があるときは、右の肩のあたりや右の腰のあたりが痛むことがあります。
胃に疾患があると、肩の痛みに加えて、胃のむかつきや不快感などの症状も一緒にあらわれます。こうした症状を引き起こす病気には、胃炎、胃潰瘍、胃がんなどが考えられます。
右肩の痛みが長引くうえ、その他にもこうしたいろいろな症状がみられるときは、早めに病院で受診しましょう。
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<頚椎椎間板ヘルニア>が原因の場合…
頚椎椎間板ヘルニアとは、頚椎という首の骨と骨とのあいだの椎間板が、本来の位置からずれてしまった状態です。外へ飛び出した椎間板が神経を圧迫するため、痛みの症状としてあらわれます。
痛みがあらわれる場所は、病状が進行すると腕や背中にも広がり、皮膚の感覚が鈍くなったり、酷くなると手のしびれや筋力の低下などの症状があらわれます。
頚椎椎間板ヘルニアによる痛みを軽減するためには、首、肩、腕に負担をかけない生活を送ることが大切です。首に衝撃のかかるスポーツ、テニスとかバレーボールとかはできれば控えることです。
また、枕の高さが痛みを軽減させることもあるので、その高さを調節したりすると効果があります。それでも痛みがとれない場合は整形外科を受診するか、整体や鍼灸の施術で痛みを軽減させることができます。
<五十肩>が原因の場合…
中年になってから右の肩に痛みを感じたり、右腕が上がらなくなったりした人は、【五十肩】の症状かもしれません。40歳代、50歳代などの中高年の人に多く発症することから、その名前が五十肩と一般によばれるようになりました。
五十肩は、肩を下にして横になると痛みが強くなるという特徴がありますし、何もしなくても、1、2年程度で症状が自然に消えていきます。
しかしがまんできないほど強い痛みがある場合などは、整形外科を受診することが望ましいでしょう。肩や腕の筋肉をほぐして痛みを緩和する整体院や鍼灸院での施術も効果的です。
五十肩の予防策として、できる範囲で肩を動かしたり腕を回したりする運動が効果的です。激痛に襲われる急性期を過ぎたら、肩を温める、重いものは持たないなどの工夫を続けましょう。
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肩のスポーツ障害について
スポーツをしている中年の方は肩を壊しやすいようです。とくにテニス、バレー、それに加え、ゴルフ、ソフトボールなどがスポーツ障害をおこしやすい運動としてあげられます。
中年の人が肩にスポーツ障害をおこすもっとも大きな原因は、肩周辺の筋力の低下と、肩関節の軟骨のすり減りなども原因としてあげられます。加齢で弱っている肩に強い力やひねる動作を加えたりすることで、筋肉や関節、腱などを損傷させてしまうことが原因です。
また、歯を磨くときに腕を上げても痛い、物を持って腕を肩の高さに上げるのはピキッという感じでかなり痛いといった場合は、脱臼や骨折などの可能性は低く、【軟部組織損傷】が考えられます。
腕を肩の高さに上げるのはかなり痛いという事から推測して、棘上筋という筋肉の炎症などのテニス、バレーボールの練習やりすぎで起こる症状です。
要するに、肩のインナーマッスルがダメージをおった状態で、これ以上使いすぎるとひどくなりますので、早めの整形外科、整骨医院、での受診をお勧めします。
こういった障害を防ぐには、普段から意識をして肩周辺の筋肉を鍛えることが大切です。たとえば、インナーマッスル、回旋筋群とよばれる部分を強化する運動を続けるといいでしょう。
また、ウォーミングアップや整理運動をしっかりすることで、肩の血行を促進し、筋肉を柔軟にしておくことでケガを予防することもできます。治療院等でメンテナンスのために施術をうけてもいいでしょう。
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肩を痛めた場合の対処法
スポーツをしていて肩に強い痛みを感じたら、患部を氷などですぐに冷やすようにしましょう。炎症がおさまって痛みが消えたら、筋肉を温めると回復が早くなります。
しかし筋肉の損傷が大きく痛みがいつまでも消えないときは、医師の治療が必要です。整形外科を受診すれば、炎症を抑える注射や投薬をしてもらうことができ、痛みの緩和には鍼治療も効果的です。
痛みがひくと、筋トレが大事です。今より肩の筋肉を強化しないと、同じ事の繰り返しになります。治療が終わったら、インナーマッスルの強化を行うことで予防することができます。
右肩が痛いとき、原因が内臓にある場合もありますので、放っておくと治らないばかりか、悪化させてしまうケースもあるということがお分かり頂けたかと思います。なかなか治らないといった症状は、一度医療機関で検査を受けてみるといいでしょう。
痛みが続くので病院に行って検査をしても異常はないのになかなか痛みが消えない場合は、整体や鍼灸などの治療院に変えて治療すると改善するケースもあります。
まずは、五十肩やスポーツ障害などを日常生活のなかでほんの少しでも、ストレッチや運動の時間をつくって予防していきましょう。