乳がんの主な症状として「しこり」が挙げられますが、このほかに「肩甲骨の痛み」が乳がんの症状である場合もあります。
ここでは、早期に発見し適切な治療を受ければ、高い確率で治すことができる乳がんと肩甲骨の痛みについてご紹介していきます。
記事の目次はコチラ♪
肩甲骨の痛みは「乳がん」の症状!?
乳がんは日本人女性の悪性腫瘍の中では最も頻度の高い病気で、1年間に4万人もの女性が乳がんと診断されています。
乳がんの主な症状は痛みを伴わないしこりのため「自覚症状がない」といわれますが、肩甲骨の痛みが乳がんの症状である場合もあります。これは、乳がんがリンパ節に転移してリンパ節が腫れたことによるものです。
リンパ節が腫れると、肩甲骨や背中に違和感やコリを感じることがあるそうですので、「いつもの肩コリと違うなぁ」と感じたら、ご注意くださいね。
肩甲骨の痛みで考えられる4つの原因は?
肩甲骨は体を支えている小さな関節で、肩と繋がっています。肩甲骨は腕の動きをサポートする役割もあり、知らぬ間に体に負担をかけている事もあるんです。
痛む原因は人それぞれ色々ありますが、今回は考えられる原因4つについてみていきたいと思います。
■右側の肩甲骨が痛い場合
痛いと感じるのが右側の人。考えられる原因は胆石症、胆のう炎、内臓疾患です。姿勢の悪さでも内臓の圧迫が考えられます。胆石や胆のうがある場合は激しく痛みます。
6時間以上腹痛が続き発熱や吐き気がある場合は速やかに病院に行きましょう。また、お酒の飲みすぎが続くと肝臓が疲れて背中の右側に痛みを感じやすくなります。
■左側の肩甲骨が痛い場合
痛いと感じるのが左側の人。考えられる原因は心臓、胃の異常、心筋梗塞の発作前の前兆としても痛みを伴う場合があります。
左の背中下辺りの筋肉が固くなると痛みやだるさを感じる人がいます。動いてないのに痛みが日に日に増してくるようなら内科系の病院に行きましょう。
■深呼吸すると肩甲骨が痛い場合
深呼吸をして背中や肩甲骨が痛む人。考えられる原因は筋肉痛や肩のコリです。骨折、神経痛、内臓疾患が原因で肩甲骨が痛む場合もあります。頸椎または胸椎椎間関節症でも痛む場合もあるそうです。
運動不足や姿勢の悪さ、肥満などが原因のこともあります。適度な運動とストレッチを心がけましょう。
■乳がんでも背中に痛みを感じる
背中の痛みは様々ですが、乳がんでも痛む場合があります。背中の上部、肩甲骨の間の痛みがある方は注意してください。リンパに転移し、がんが腫脹した時に肩甲骨が痛くなる人もいます。
脇の下のリンパの痛みや腫れは乳がんの初期症状です。異変を感じたら病院に行き専門の方にみてもらいましょう。
このように考えられる原因は多数ありますが、自分自身でしっかり管理して健康な身体つくりをしていきましょう。
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乳がんの原因や症状は?
乳がんは、乳腺を構成している乳管や小葉の内腔を裏打ちしている上皮細胞から起こり、がん細胞が乳管や小葉の中にとどまっていて血管やリンパ管に浸透していないものを『非浸潤(ひしんじゅん)がん』、乳管や小葉を包む基底膜を破って血管やリンパ管から全身への血流へのり、転移してしまうものを『浸潤がん』といいます。
また、乳頭や乳輪のただれを症状とする『パジェット病』があり、この3種に大きく分けられます。
「癌家系」という言葉もあるように、癌は遺伝しやすいです。乳がんの原因としては、母親や祖母などに乳がんにかかった人がいるという遺伝的要因のほか、出産の経験がない・授乳をしていないことなども原因になるようです。
症状としては、90%以上が胸やわきの下に痛みのないしこりが現れます。一部の乳がんでは、乳頭からの分泌物や、乳頭や乳輪に湿疹のようなただれが現れることもあります。
また、稀に肩甲骨に痛みが起こる場合もあります。
肩甲骨の対処法について
乳がんの症状として肩甲骨に痛みが現れることがあるので、肩こりにお悩みの方は 日頃から腕を伸ばしたり回したりして肩こりを解消しておくと良いでしょう。
これにより、普段の肩こりと違った場合に早期に気付くことができるかもしれません。肩甲骨周りのコリをほぐす方法もたくさんありますので、ぜひ試してみてください。
また、肩甲骨だけでなく、胸やわきの下もときどきセルフチェックし、定期的に検診を受けるよう心掛けてくださいね。