2014/02/05(水曜日)放送のNHKためしてガッテンで、「長引く肩の痛みに喝!一般的な五十肩と腱板断裂型の五十肩。肩甲骨のストレッチ運動など。症状と解決法」が放送されました。
この時の放送は、発症しやすい40歳代や50歳代の人の注目を浴びました。その内容は、「従来の五十肩の対応は、動かしてはいけない」という常識を覆すような内容でした。
その対処法では、激しい痛みが襲う急性期はともかくとして、慢性期や回復期という時期に移行した場合は、患部である肩を少しずつ動かして エクササイズを実践した方が回復のためには効果が高いというものでした。
詳しくは後半でご紹介していきます。放送を見逃した方、必見ですよ!!
記事の目次はコチラ♪
五十肩になる原因について
五十肩には、知らない間に治ることが多いが長引くタイプもあり、ひどい場合には手術が必要となるものもあります。そうした肩の痛みを「終身型」五十肩と呼びます。
終身型五十肩の患者は、五十肩が発症した3人に1人の割合らしく、それらの人は自然には治らないので、治療を受けて日常的に支障のないくらいまで回復させる必要があるようです。
終身型も一般の五十肩も、どちらも「突然痛む」「腕を上げられないほど」「夜痛みで眠れない」など症状は共通しています。
一般の五十肩がどうやっても肩が上げられないのに対して、終身型五十肩は、誰かに腕を上げてもらえば簡単に上げることが出来るという特徴があるそうです。そこが一般的な五十肩と最も違う所でしょう。
画像引用元:http://www.newton-doctor.com/information/sikkan.php?hospital_code=00002900&number=17&ka_code=s32&auth_id=dfrT146
人間は直立歩行で関節が自由に動くため、関節の筋肉の一部が断裂しやすくなっています。これを【腱板断裂】といい、この腱板断裂こそが終身型五十肩の原因です。
腱板断裂が一度起きると自然には治らず症状が延々と続くことになり、さらに腱板には神経や血管が少ないので徐々に進行する断裂に気が付きにくく、長引くことが多くなっています。
しかし、腱板断裂の治療として7割から8割は、運動療法で日常生活が送れるように回復させることが出来ます。
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五十肩の期間別の症状とは?
五十肩の症状は大きく分けると「疼痛期」「拘縮期」「回復期」の3つの期間に分けられます。
■疼痛(とうつう)期 急性期
五十肩の初期段階のことを「疼痛期」と言います。疼痛期の初期段階では 、肩こりがひどくなったなぁ…程度の不快感ですが、日数が経つにつれ痛みが強くなり、「疼痛」という漢字の通りズキズキと痛みが走り、うずいてしまうような症状が現れます。
痛みがどんどん大きくなってしまうため、睡眠を取ることが困難になってしまったり、日常生活に支障がでてしまう場合もあります。
■拘縮(こうしゅく)期 慢性期
肩の炎症が少し和らいできた頃を「拘縮期」と言います。炎症がおさまり痛みが軽減されたものの、関節が思うように動かず、ロックされているような状態になってしまうので、洋服を着るにも腕が上がらなかったり、お風呂で髪の毛を洗うのが辛かったり、重い荷物が持てなくなってしまったりと、日常生活に不自由をきたします。
■回復期
痛みが徐々になくなり回復に向かっていることを「回復期」と言います。痛みが和らいできたからといって無理をしたり、治療法を間違えると痛みが戻ってくる場合もあるので、油断は禁物です!無理をしない程度にストレッチを取り入れてみたり、専門病院での治療が完治への近道となります。
完治には個人差がありますが、1年〜3年で完治するケースが多いので諦めず、治療していきましょう!
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腕の痛みの出る場所は?
・二の腕
・ひじから下
・腕全体
・手
五十肩は「肩」のみに症状が出ると思われがちですが、肩以外にも「腕」や「手」に症状が現れる場合もあります。
肩の炎症がひいたからといって油断していると、二の腕の痛みがいつまで経っても回復しなかったりするので注意が必要です!
無理のない程度にストレッチを取り入れて症状を和らげていきましょう!
ためしてガッテン流の治し方は?
健康情報が盛りだくさんなNHKためしてガッテンでは、実際に行う体操のやり方が紹介されました。
その体操はとても簡単で、痛みの程度を別とすれば、誰でも、いつでも気軽に実践できるものです。
リハビリの体操も、継続して続けることが大切!ここで紹介された体操も、いつでも気軽にできるものですから、継続しやすさがあるということです。
具体的なストレッチは以下の通りです。お手軽ですから、是非、皆さんもお試しください。
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終身型五十肩を予防するストレッチを紹介
●猫ストレッチ
1. 四つんばいになります。
2. 自分のへそを見るようにしながら背中を丸めます。
3. 肩甲骨を意識しながら背中を反ります。
※これを1日5回程度を目安に行います。
●ペンギン体操
1. 腕を下に伸ばしたまま、肩甲骨を上下に動かします。
2. 腕を横に伸ばして、肩甲骨を近づけたり遠ざけたりします。
3. 腕を前に伸ばしながら背中を丸め、腕を後ろに引きながら胸を反らします。このときも肩甲骨を意識しましょう。
※1~3を各10回ずつ行います。
※現在、肩に痛みや違和感などの症状がある人は、無理せず痛みの出ない範囲で行ってください。
⇒肩こりや五十肩に効くストレッチのやり方【動画】
肩甲骨体操の効果はどう?
簡単なのでやり易い時に、いつでもできる終身型五十肩を予防するストレッチ。それを実践した人たちの口コミを見てみると、通勤途中の肩ストレッチをこの番組を見て始めた方は、歩きながら1、2分、肩を動かすだけで、不思議なくらい体がポカポカするようになったそうです。
他にも「腕の上げ下げが楽になった」「肩こりや頭痛、目の疲れなどが解消された気がする」など、いい報告がたくさんあがっていました!これはやってみる価値ありですね♪
いかがでしたか?痛みを感じる原因が、きちんと使っていない・動かしていないことが原因って意外でした。その対処方法も意外と簡単ですね。無理のない範囲で是非お試しください。痛みが出る前の予防策として、実践していきましょう♪